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STANDING ROOM ONLY

型番 STANDING ROOM ONLY
販売価格 5,028円(内税)
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スタンディング・ルーム・オンリー
STANDING ROOM ONLY  
完全オリジナル盤、初のDVD化

1978年度 USA アレン・メイン&ヒュー・トーマス制作
60分

ヴィデオが普及する以前の70年代、サーフィン映画は劇場や公会堂で見るのが常だった。そこにサーファーが集い全員が一つの画面に熱狂して仲間意識を高め、いわば儀式のような上映会が定期的に日本全国各地で開催されていた。78年といえばプロサーフィン組織が設立されて3年目、日本でも「サーフィンワールド」「サーフマガジン」といったサーフィン専門誌が創刊されて3年目、海に陸にサーフィンブームはすごかった。当時の人気雑誌ポパイはカリフォルニアサーフィンに脚光を当てサーフィンブームの底辺を拡大した。その頃、サーファー達の間で絶賛された作品の中でも「スタンディング・ルーム・オンリー」は「フリーライド」「チュブラースウェルズ」と並んで金字塔を打ち立てた名作である。近年では石井秀明氏も「日本人の琴線に触れる作品」と最絶賛を贈った。つまり不滅の名作、「最高にカッコイイ70年代」見るべき1本である。 

― 内容 −
 オープニングシーンからチューブの中だ。ボードの後部に据付けられたカメラはチューブの中のサーファーを鮮明に捉え、見る者はあたかも自分がチューブの奥深くにいるかのごとく錯覚する。本作はタイトル通り「スタンディングでは入れるくらい大きなチューブでの出来事」をボードカメラ、水中、陸上の異なるアングルから捕らえる。
チューブライディングこそサーフィンの究極で、サーファーなら誰もがそれを追い求めると言っても過言ではないであろう。そしてソローモーションを交えた編集はさらに見る者をチューブの奥深くに導く。
パイプラインのジェリー・ロペス、オフザウォールのショーンと従兄弟のマイケル・トムソン、若きマイケル・ホー、ティミー・キャバルバ、サンセットのラリー・バートルマン、BK、ジェフ・ハックマン等の等、オアフ島・ノースショアーのザ・ベストが続く。
サンセットのスタイルマスターBKへのインタビューはライフスタイルを垣間見る事が出来る。
続くステージはオーストラリア東海岸のライトハンドのポイントブレークでのチューブセッション。スティーブ・ジョーンズ、マーク・ウォーレン等が完成されたシングルフィンサーフィンの真髄のチューブ&マニューバーを見せる。1975年伝説のベルズビーチでのコンテストでのマイケル・ピーターソン、ウェイン・リンチ、テリー・フィッツジェラルド、ジェフ・ハックマン、マーク・リチャードのライディングはショートボード革命期以降の世界最高レベルである。
極端なクローズドスタンスと両手を広げたスタイルのマーク・リチャードはシングルフィンでハワイ、パイプライン、サンセット、オフザウォールを攻める。その姿はまさに「傷ついたカモメ」である。
続くデーン・ケアロハ、ラリー・バートルマン、ローリー・ラッセル、マイケル・ホー、ジェリー・ロペス、ラリー・バートルマンによるサウスショアーのアラモアナ・セッションは当時のハワイで最も革新的なマニューバーである。後にロペスは自伝の中で「70年代のアラモアナで起きたことショートボード革命」の重要性が語られているが、このシーンこそその瞬間である。
ショーン・トムソン、ラビット、マーク・リチャードの影で余り脚光を浴びる事ないイアン・カーンズが紹介される。オーストラリアからの侵略者的アタッカー、ラビットに継ぐ中心的人物イアンはノースショアーのビッグウェーブでのパフォーマンスサーフィンを攻撃的に進化させた。ビッグウェーブでのチューブライディング、リップの真下で行うスナップバック、オーストラリアのサーフィンはアグレッシブと印象付けた張本人かも知れない。76年クイリマコテージでラビットを守るためにテニスラケットとバットを手に一睡もしなったタフなサーファーだ。
マーク・ウォーレンとブルース・レイモンドはは未開のメキシコへ。長いレフトに遭遇、その距離と掘れ方は当時ポピュラーになりつつあったバリのウルワツ級に似ている。シングルフィンの基本に忠実な2人のサーフィンはバックサイドでもスタイリッシュに加速する。噂のスコーピオンベイを目指しロングチューブとマニューバーの長い長い波に当たる。まるでジェフリーズベイのトロピカル版のような完璧なライトに遭遇、しかも誰もいない、まさに2人の夢が実現したサーフトリップのお手本である。
ラリー・バートルマンは、南カルフォルニアで進化したスケートボードのマニューバーをサーフィンに持ち込んだサーファーである。ゴムのようにしなるサーフィンをするのでラバーマンと呼ばれたがアラモアナでのスイッチスタンス等、チューブとマニューバーを進化させた最重要人物の一人である。オフザウォールでのマイケル・ホー、ティム・キャバルホティタス・キニマカ等はチューブオンリー、水中撮影が臨場感を最高潮に高める。
オージー勢がリップの真下で波を切り刻むのに対して、ハワイアンはピークの奥にポジションを合わせてチューブの中、時に見えなくほど奥でサーフィンをする。オージーのアクションとハワイアンの波との調和がコンテストでぶつかった時代だ。オージーアタックの中心的存在のウェイン・ラビット・ラーソローミューはトム・パリッシュがシェープしたライトニングボルトのボードで、マイケル・ピーターソンのようにアグレッシブにサーフィンする。
ラストを飾るのはマイケル・ホー。ハワイを代表するスタイルは今以て色褪せない。
15フットのサンセット、パイプラインでのディープチューブ、オフザウォールではチューブの中でアップスンをして加速する。それでいて常に波と調和したスタイルはアイランダーである。

マイケル・ピーターソンについてはコチラ

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