Little Black Wheels
DVD「リトルブラックホイールズ」 2010年度作品 10月10日発売 制作:ミック・ウォーターズ/リトルハウスプロダクション・オーストラリア 日本語字幕、紹介限定のブックレット付き。 4600円(消費税込み) 監督ミック・ウォーターズは2007年「ビリーブ」で数多くの賞を受賞、またネーザン・オールドフィールドの大ヒット作品「シーワーシー」で水中カメラを担当、オーストラリア国営放送ABCが制作したスマトラ大津波のドキュメンタリーでも最優秀ドキュメンタリーを受賞した。本作は2008年グリーンルームで途中経過が上映され高い評価を得た。そしてついに完成した。 ミック・ウォーターズは家族とともに広大なオーストラリアを1年間かけてサーフトリップするドキュメンタリー。子どもを事故で失ったミックファミリーは傷心の末、家族と愛犬とバイロンベイを旅立ち、各地で多くのサーファーに出会う。サーフィンが家族を癒し、救うノンフィクションはサーファーに強い意志を与えるであろう。どれほどサーフィンが素晴らしい哲学を有する行為であるか、観る者を感動させる。アンドリュー・キッドマンに通じる哲学であろう。 バイロンベイではデイブ・ラストビッチがフィッシュ、アライア、クアッド等の様々なボードで華麗なマニューバーを描く。同じくバイロンのアンダーグラウンド・サーファーのジョニー・エイベックが初登場するが、地元ではオーストラリア版ロブ・マチャドと呼ばれるだけありスタイリッシュなサーフィンを披露する。ジョニーにボードを提供するデイン・トーマスは今バイロンで最も注目される新鋭シェーパーだ。彼のショップ「シーシェル」はUSAのムルスクと並んでアート系ショップとして知られている。グリーンルームに画家として参加したジェームス・マクミランは背骨を痛め二度とサーフィンができないと診断されるが不屈の精神で波乗りを再開する。日本経由バリでチューブをくぐり完全復活する様子が映し出される。奇才デレク・ハインドはジェームスをマーク・オクルポに匹敵する天才と称す。ロングボードのワールドチャンプ、ボウ・ヤングは父ナットのシングルフィンやベン・アイパのスタビライザーで攻撃的かつ波と一体化する。レノックスヘッドでのチューブライディングとスラッシュは圧巻だ。 西オーストラリアではWCTを引退したデイブ・マコーレーと再開。デイブは娘と息子達と波に乗り家族愛を深めている。子供たちはプロを目指すがデイブは「なすがままに」とサーフィンを楽しむことを提唱する。クイックシルバーの秘蔵っ子ライ・クアークのチューブライディングには目を見張るものがある。さらに北西オーストラリアでは人知れずビッグウェーブにチャレンジを繰り返す無名のクリスチャン・スペンサーがクローズアップされる。彼はプロのフィッシャーマンでもあり、海との関わりを基本にライフスタイルを完成させている数少ないサーファーであろう。 それぞれが異なるライフスタイルを確立してサーフィンを続ける姿、それはサーフィンがいかに崇高であるかと観る者に伝え勇気付ける。旅をスタートして1年、旅の最後に新しい家族が生まれる。昨今のサーフフィルムとは一線を帰す感動がある「リトルブラックホイール」はサーファーの新しいバイブルであろう。 主演 : デイブ・ラストビッチ、ボウ・ヤング、ジョニー・エイベック、ライ・クラーク、マーク・ハ−レイ、デイブ・マコーレー他、アンダーグランドサーファー達。 ロケーション : オーストラリア全土、インドネシア、日本。 ☆「リトルブラックホイールズは、サーフィンの素晴らしさを伝える最もソウルフルな作品だ。全てのサーファーが勇気つけられる傑作中の傑作である。」― トラックスマガジン(オーストラリアで最大の発行部数のサーフィン誌) ☆「私たちが愛するサーフィンを見事に描いたリトルブラックホイールズを観ずして、今ののサーフィンフィルムを語る事は不可能だ。」− オーストラリア・ロングボードマガジン編集長ブルース・チャノン ☆「エンディングで涙が止まらなかった。サーフィンを愛する者は絶対に見るべきだ」− イッセイ・ツルノ/サーフィン映評論家 ☆「その日のベストサーファーとは?その日を一番エンジョイしたサーファーだ。」― デイン・トーマス/主演者
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